デジタルサイネージ、という言葉が近年注目されるようになってきました。デジタルサイネージとは、主に駅などの公共空間に多く利用されているものですが、生活に関わるあらゆる場所において、デジタルディスプレイを用いた広告、あるいは映像演出を表示するというものです。その内容の多くはインターネットを通じて必要に応じた変更がなされていて、通信技術の発展、ディスプレイ技術の発展、映像技術の発展など、さまざまな技術の発展の結果として普及してきたものであると言えます。これらのデジタルサイネージが注目される理由として、これまで一般的であったいわゆる広告、紙媒体のものとの比較があります。
もちろん現在においても、掲示板やポスターなど紙媒体を中心とした広告が重要であるということには変わりはありませんが、デジタルサイネージの場合、時間によって表示する内容を変えたり、近年ではタッチパネルの技術により利用者がアクセスしたいと考える情報により手軽に、便利にアクセスできるということも可能になってきました。あらかじめ決められた広告を一方的に表示して終了するということではなく、双方向のアクセスが可能になるということも、今後の広告業界をリードする存在として、期待されている側面があります。利用者側としても、同じ場所において多くの情報を、時には視覚効果を利用して効果的に手に入れることができるという点などでのメリットが大きく、今後の発展がさらに求められていくと言えるでしょう。