デジタルサイネージとは、広告媒体のひとつで看板のうち表示部分を液晶ディスプレイなどにすることによって映像や音声を流すものです。一般的な広告が印刷物であり固定したものであるのに対してデジタルサイネージでは映像や音声を使って相手に広告宣伝したいものを伝えることができるメリットがあります。また時間帯に合わせて内容を変化させることができますし、ネットワーク対応のデジタルサイネージを用いれば、複数の端末を一斉に更新することができたり、リアルタイムの映像を流すことも可能です。このため広告媒体としては利便性の高いものといえます。
一方でデジタルサイネージでネックとなるのがその費用です。ディスプレイは既存のテレビなどを使うことができ数万円程度で購入することができますが、専用端末は10万円程度必要になります。またディスプレイや専用端末を組み合わせたものでもやや高額になります。また通信型のものであれば月々の通信費用も必要になります。
またポスターなどとは異なり電源が必要になります。このため電源のない場所に配置することはできませんし、電気代も必要になります。装置も経年によって交換する必要があるため、紙媒体などのポスターに比べるとコストとしては割高になります。このため導入費用や維持管理といったコスト面は他の広告媒体に比べるとかなり高くなるため人通りが多い場所でないと、その宣伝広告としての効果を十分に得られないのがデメリットといえます。