企業が宣伝を打つ場合、新聞や雑誌・専門誌に広告を載せて集客する方法が従来のやり方でした。今日ではインターネットを利用したウェブ広告が一番進んだ形態と考えられていますが、この場合はインターネットを利用している消費者にしか情報発信ができないということになります。一方で町の中で看板を設置したりポスターを貼る、チラシを配るという方法も行われていましたが、こちらも大きな手間と予算がかかります。しかしこの方法を洗練させた、デジタルサイネージという媒体が近年有望視され、大きな成果を生み出すようになってきました。
デジタルサイネージとは、屋外や店舗の内部に設置された映像表示装置のことです。機器としては、液晶ディスプレイ・プロジェクタ・プラズマディスプレイ・LEDディスプレイなどです。これらの機器を用いて、近くにいる人や通りかかった人に、様々な情報発信をすることができます。これを企業の広告として用いるのがデジタルサイネージの活用であり、看板やポスターを電子化したものだと考えることができます。
この媒体を用いれば、先述した端末機器をネットワーク接続し、外部から情報を配信することができることになります。カラー表示や音声を伴う動画などをコンテンツとし、この広告に接する人々に大いにアピールできるようになります。設置される場所は、繁華街のビルの壁面や屋上、各種交通機関、店頭や公共施設などが挙げられます。この方法で広告を行なえば、時間や場所を指定してコンテンツを表示することができ、効率的な宣伝活動ができます。
デジタルによる強みを活かし、ポスターや看板などのように入れ替えや設置の手間がかからないということで、スピーディなマーケティングに繋げていくことができるようになりました。