デジタルサイネージは日本語で言うと、電子看板と言われるものです。看板をディスプレイを使って電子化したもので、ネットワークを使えば広告の内容をリアルタイムで更新することも可能です。ですから、これまでの広告媒体のように印刷代はかかりませんし、複数の画像を一つの面を使って発信することができますから、情報量も豊富に扱うことができます。また、スケジュール配信も可能なので、タイミングに合わせて広告を切り替えることも可能です。
しかし、デジタルサイネージは比較的新しい広告媒体ということもあり、課題がないわけではありません。そこで、デジタルサイネージにはどのような課題があるのかというと、最大の課題として挙げられるのは、効果測定の点で通常のテレビや新聞の広告とそれほど変わらないということが挙げられます。デジタルサイネージを見ることによって購買意欲の向上に役立つと考えられますが、何人の人が広告を見て、どれだけの効果をもたらしたのかということが数値化できません。ですから、せっかくデジタルサイネージを設置したとしても、実際にはほとんど効果をもたらしていない可能性もあるということになります。
導入に当たっては、ある程度費用がかかってきますし、維持するためには毎月費用がかかります。広告費にお金をかけるということは、それがどれだけ効果があるのかということが分からなければ、経営者としても悩みどころとなってしまいます。今後は、効果測定のシステムができるかどうかが課題となってくると考えられます。