デジタルサイネージというのは、いつ、どこにおいても、誰に対しても情報を伝えることができるメディアのことを言います。またそれだけでなく、例えば「今だけ」というような期間の制限、「ここだけ」という場所による制限、「あなただけ」というような人による制限をそれぞれ事前に設けて発信することもできます。このようにある程度絞り込みを行って情報を発信することで明確な目的と効果を期待できるので現在注目されています。例えば、ホテルにおいては案内や相談についての電子掲示板、駅や空港での案内板、金融機関の店内で表示される株価情報、スーパーでの画面による食品の値段表示などの用途でデジタルサイネージが利用されています。
将来的には、学校や病院での情報提供ツール、企業における連絡掲示板など、活用の舞台を広げていくに違いありません。この他にも、デジタルサイネージは、街の中の景観を向上させるための手段として用いられたり、公共スペースで緊急情報を流したりという利用も進んでいます。このようにデジタルサイネージは、様々な場所で利用され始めていますが、提供するメーカーはまだまだ新たな市場を探し続けています。現在は、広告主もテレビCMから他の広告媒体へとシフトし始めてきています。
情報通信企業においても、高速光回線の普及を狙う動きがあります。このため、これからますますデジタルサイネージの可能性がさらに一段と高まっていくものと思われます。